Memorandum

受験期に向けて

組立除法

受験数学の計算問題や、模試の計算問題で必ずと言っていいほど出てくる、組立除法を学ぼう。



・組立除法とは

整式同士の割り算をスムーズにするテクニックのひとつ。原理については触れる必要は無い。やり方を機械的に覚えてしまおう。


例)x⁴-x³-4x²+5x-2を、x-2で割った商と余りを求めなさい。

手順1
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上図のような土台を用意する。

手順2
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上図のような規則で枠に数字を入れていく。
左から、高次の係数を入れていく。
なお、逆Lのような枠には、x-aで割る場合、aを入れる。
今回はx-2で割るので2を入れる。
x⁴+3x²+2x+1のように、抜けている次数がある場合は、x⁴+0x³+3x²+2x+1とし、枠には0を記入する。

手順3
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上図のように左から処理していく。
赤矢印は足し算を、青矢印は2倍していることを示す。
※x-aで割る場合。青矢印ではa倍することとなる。

手順4
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1番右を余りとし、それ以外は商である。また、商を出す際は、次数をひとつさげる。
なので、上図において商はx³+x²-2x+1、余りは0である。

・組立除法演習

(1)x³+2x²+4x+3をx-2で割った商とあまりを求めなさい。

(2)x⁴+x³+x²-1をx+1で割った商とあまりを求めなさい。

(3)3x³+7x²-x-1を3x+1で割った商とあまりを求めなさい。